酒場まぼろし。
常連ノンちゃんは今日は飲んでいない。
「ノンちゃんが飲んでないって珍しいね。どうしたの?」
「マスター、昨日からすごくおなか痛くて、今日も本調子じゃないの。
でも明日、久しぶりに会う友達をここに連れてきて飲む約束してて。。。」
「そんなに体調悪いんじゃ無理しないほうがいいんじゃない?」
「ン、、でもね、その子とっても飲む人なの。今日は私のめないの、なんて言いたくないんだよね。興ざめでしょ?」
「のんべえノンちゃんのポリシーなのかな?」
「んー、がっかりさせたくないって感じ。」
「じゃあ、我慢してお酒のむの?」
「そうするしかないかな。」
「ノンちゃん、本当は相手をがっかりさせたくないんじゃなくて、自分にがっかりしてほしくないんじゃない?」
「。。。確かに飲めない私、かっこわるいから見せたくない。」
「誰もそんなこと気にしてないから。今日はやめておきなよ。
美味しくないお酒にお金払うのもったいないよ、って店主の私が勧めるのもあれだけど。」
誰も気にしていないのに、どう思われるかを一番気にしているのは自分だったりします。
人間は無意識深くに「自分はダメな奴だ」とか「誰からも必要とされないんだ」とか
自己否定している自分像が居座っているのです。
その姿を見ちゃったらショックで生きていけないから
見ないようにして、そんな自分になるもんか!と必死で逆の自分になろうとする。
もちろん無意識深くのことなので、自分ではどんな自己否定を持っているのか
はっきりわからないのです。どんな自己否定しているのか、も含め、自分自身を無意識
深くではどう思っているのかをみつける道具を「無意識エンジン発見セッション」とい
います。
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