私は小学生のころから引っ込み思案がひどく、
答えがわかっているのに自信が持てずに
授業で手をあげられない子でした。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がありませんでした。
何かできる人になったら自信も持てるよ
うになるかもしれない、
と思って勉強や特技を磨こうと思いました。
進学校に入り、名の知れた有名大学に合格しました。
その時は就職氷河期で、絶対潰れないと
いわれた企業がつぶれ始めた時代。
私は夜間の専門学校にダブルスクールして資格を取り、
無事一部上場企業に就職を果たしました。
皆がすごいね、と言ってくれるようになったのですが、
自分自身は一向に自分に自身が持てませんでした。
まだまだダメだ、私はダメだ、と自分を認めてあげられず、
ずっと達成感がありませんでした。
こんなに頑張ってるのに
どうして自分にOKだせないんだろう、
一体いつまで頑張り続けなくてはならないんだろう?
そこでわかってしまったことは
どれだけ自分の外側に「できること」を積み上げていっても、
内側の私の心が自分を認めてあげられなければ、
いつまでも変われないということでした。
もう一つ困ったことは、
自分に自信がないので、
「人にどう思われるだろう」と気になって本音が言えず、
また何か言われると自分が否定されたのだ
と思ってしまうので
そういう人から離れていたら、
お互い本音を言い合わない、表面的な付き合いの人間関係ばかりに
なってしまいました。
沢山友達がいる気がしていたのですが
いざ、困ったときに助けて、と言えない関係ばかりでした。
友達ばかりでなく、夫にも、大好きな母にも本音が言えませんでした。
今まで何してたんだろう、私。
すごい絶望と孤独を感じてボーゼンとしてしまいました。
そんなとき、またまた限界が。
出産することになったんです。
(続く)