電車のドアが開いて,
2歳くらいの子供を連れたご夫婦が乗ってきました。
子供はぐずってママに抱っこされて泣いています。
私が「座りますか?」と声を掛けたら
ママさんは「あ、大丈夫です。」
パパさんはその返事にイライラした様子で
「大丈夫じゃないだろ?せっかく譲ってくれているのに。このままだとまた騒ぐだろ。」
「だって座ってもどうせ泣き止まないもの…。」
といったものの、「じゃあ、すみません。」とおっしゃったので
どうぞどうぞ、と座ってもらいました。
パパさんはまたママさんにイラついて
「ありがとうございます、だろ?譲ってくれたんだから!」
ママさんは小さくなって座っていました。
ママさんに「泣いても大丈夫ですよ。大変ですよね、がんばってね。」
と言いたかったですが、タイミングを逃して言えませんでした。ああ、後悔。
本当に子育て中のママの外出は大変です。
泣いたり騒いだりすると冷たい視線がやってくることもあるので
周りにも相当気を遣わなければならないし
こんなふうに一緒にいてくれるパパでさえ世間様の味方のようでは
ママは孤独になってしまいます。
公共の場で子供が泣いて白い目でみるのは日本だけ、とよく聞きます。
だって小さい子供は泣くのが当たり前だから、と考えるのが日本以外。
どうして日本だけ泣き声を迷惑と感じたり、
迷惑かけちゃっていると感じてしまうようになったのか。
それは歴史的な原因もあるのですが、それはまた今度にして
私は子育てというものを一人一人がもっと大きい目で見たらいいな、と思います。
いるだけで人に笑顔や希望を感じさせることができるのは子供だけですよね!
電車で出会ったなら「なんてラッキー!」と思って良いくらいだし
少子化が進んでいる今の世の中で勇気をだして子育てしているママたちにも
「あっぱれ!」といってあげてほしいです。
自分たちも赤ちゃんの時はわあわあ泣いて叫んできたはず。
だれもが順番にやってきただけなんだ、とあたたかく見守ってあげられる社会を
つくりたいと思います。
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