コミュニケーションはほとんど思い込み

酒場まぼろし。

 

ノンちゃんが今宵も一人のんでいます。

 

「マスター、ちょっと聞いて!!

飲みたいねって何回か言われたから

誘うと、あ~!ごめん!先約が入ってる、って

いつも断ってくる友達がいるんだけどさあ、、、。

今日もそうだったの!

何回もやられると

私と会う気ないでしょ?!って思っちゃう。

会う気ないってことは

私が彼女から見たら優先順位低いってことじゃん?

私より会いたい、意味ある人達がいるんでしょうね。

言い換えれば、

私には会うほどの価値がないって思われちゃってるってことでしょ。

なんかそんな風に見下されたらさ、

うさぎみたいに温和な私だって気分悪いよね。

なんの権利があって私を無価値呼ばわりするの?って。

人間て平等じゃないの?アンタ何様なの?

くやしくってね。

こっちからアンタと会うなんてお断りよ!って。

 

あの時ノンちゃんと会っておけばよかった、

もう手の届かない人になってしまった、、、。

って彼女が後悔するように私、ビッグになってやるんだから。

ビッグって体が、じゃないわよ。

あ、わかってるって?

とにかく、人によって扱いを変えるような彼女とはもう関わらないの。」

 

マスター「ノンちゃん、ノンちゃん、落ち着いて。」

 

「大丈夫、落ち着いてるよ。今から彼女に

「もう会うことはないでしょうってメール打てるくらい落ち着いてる。」

 

「わ!待って!早まらないで!

ノンちゃん、今の話、事実と思い込みに分けてみなさいよ。」

 

「え??なんのために?」

 

「ぼくが聞いていた限りでは、、

ほとんどがノンちゃんの思い込みだな、って感じたから。

ノンちゃんが無価値だって彼女の口からきいたの?」

 

「ううん。でも絶対そう思ってるって!」

 

「聞いて確認してみたの?」

 

「ううん。それはしてない。」

 

「でしょ?それじゃ少なくとも「事実」ではないよね。」

 

「うん、、、、。確かに。」

 

「そうやってみると、事実は

『飲みたいといわれてたから誘ってみたけど先約がある、と断られた、』

ってところだけだよね。あとの残りは全部ノンちゃんの、、、。」

 

「思い込み?!」

 

「そうなんだよ!」

 

「エーッ、でも解せない解せない!

だって絶対、私、軽んじられてるもん。」

 

「そう言える根拠は?」

 

「え、根拠?根拠なんて、、、、ないけど。。」

 

「ノンちゃんだけじゃないけど、

人って自分の思い込みをまるで事実のように思って

コミュニケーションとってしまったりするんだよ。

今回みたいに自分が否定された、

という思い込みが独り歩きして、勝手に相手に反感抱いたり。」

 

「。。。。。」

 

 

プルルルル(電話の着信音)

 

「あ!彼女だわ!、、、もしもし?うん、まぼろしにいるよ。

フンフン、、、フンフン、、、。」

 

 

「電話おわったの?彼女、なんだって?」

 

「今からこっちくるって!先約の用事、早く済ませたんですって!

私の、ベンテンビールとつまみはポテチのみ、

って飲み方を一緒にやりたかったんだって!

本当に思い込みだったわね~~!」

 

 

 

この話のように、結構人は思い込みと事実がわかれないまま、

コミュニケーションをとっています。

ノンちゃんみたいに自分の思い込みが事実化してしまって、

相手を嫌ってしまったり避けてしまったり、、、。

そんなことありませんか?

自分で思い込みなのか、事実なのかわからない時は

人に聞いてもらうのもよいですね。

 

 

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