先日、「沈没家族」というドキュメンタリー映画についてディスカッションするイベントに参加しました。
20代のシングルマザーの母親が、保育をやりませんか?とチラシで呼びかけ、集まった30人ほどの若者たちに代わる代わる保育をしてもらい育ったという監督さんの実体験の映画です。
監督さんは小さいときからいろんな人が家にいて、あとでそういう状況が普通ではないことが分かったけれど
何をもって家族というのか、わからない、と仰っていました。
確かに夫婦とか両親と子供という単位で一緒に住んでいるからといって家族とよんでいいのかといえばそういうわけでもないし、
血縁を家族というかというと、そうではない場合もあります。
印象的だったのは、監督さんが、母が小さいころから自分を一人の人間として対等に扱ってくれたと感じていて、親子はお世話する方、される方というような関係性になりがちだけれどそうじゃなかったんだな、と思いました。
お母様は、自分の大好きな写真を撮ることを犠牲にして子育てだけに向き合えない、そうしてしまうと自分も子供もだめになると思った、というようなことを映画の中で語られていました。
自分の尊厳を大切にしようと思ったら相手にも尊厳があることがわかる。それも大事にしないとならない。尊厳は誰の上にも下にもならない唯一無二の事です。
自分も周りも尊厳だとみとめあえる間柄こそが家族かなぁと思いました。
「沈没家族」は8/24から東京のポレポレ東中野にて再上映だそうです!