私がまた会いたいと思う人は、一人は祖母です。
目の中に入れても痛くない、くらいにすごく可愛がってもらいました。
けれど私が大人になってからは色々な関係性の中で祖母を誤解して
疎ましく思っていた時期もありました。
戦争時代を体験している祖母。本人から話を聴いたことはほとんどなかったけれど
戦争を潜り抜けた日本が負った傷を祖母も受けています。
その傷が今でも日本を打ちのめしている根深さを知ったのと同時に、
この時代の涙を知らないで祖母に出会っていた当時の自分が
仕方のないこととはいえ恥ずかしくなりました。
あの時代の人はあまり自分の話をしませんが
涙が深すぎて話せなかったのだと思います。
でも話をして貰わなかったからといって、
私たちが忘れて良いということじゃないですね。
代わりに私たちがあの時代の想いを発信する役目があると感じます。
8月15日を敗戦国としてしおらしく過ごす今までの日本では、
あの時代の人の傷をいやすことはできないし、
今の元気のない日本もいやせないと思います。
戦争の話をしたり、愛国心のような話を少しでもすれば、
今の日本はざわざわする人が多いと思います。
でも、外国に行って見てみれば、
自分の国を誇りに思わない人なんてほとんどいません。
日本のような国のほうが異常です。
どうして日本が自分の国のことを語れなくなっているのか、
どうしてそんな特別な国になっているのかを知ることから始めないと、
私が祖母を誤解していたのと同じく日本を誤解したままになると思います。
日本を戦争に向かわせたものは何だったのか、
当時の世界がどんな状況だったのか、
知らないで今の日本をジャッジすることはできませんよね。
先入観を脇に置いたところから
まず知ってみようと思う人が増えたらいいなと思っています。
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