出る杭は打たれる日本の真価

先日の、2021年ノーベル物理学賞を受賞された

真鍋さんの記事をみて、

受賞のうれしさとは別に、悲しい気持ちにもなりました。

 

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それは、「周囲に同調する能力がないから日本に帰りたくない」という発言です。

日本を出て外国で暮らす日本の方は

よく「日本では暮らせない」と言います。

窮屈、息苦しい。

思ったとおりに振舞えば「自分勝手は許さない」

と言わんばかりにたたかれる。

 

私もしばらく外国に旅したり暮らしたりした時に、

日本では感じたことのない解放感を感じたことはありました。

人目を気にしなくていい解放感。確かに気が楽。

それに比べると日本は確かに

「みんなと同じじゃないとダメ」という雰囲気を感じます。

みんなと同じにできない人は「非国民」といえば

昔の全体主義のイメージが結びついてしまい

とても嫌な気持ちになってしまいます。

 

最近の日本は産業も育たず、IT後進国で、

昔の「経済大国」というイメージは崩れようとしています。

日本を見限って海外に移ってしまう人も沢山います。

この「同調圧力」がさらに日本を小さい国にしているんじゃないか?

と悲しく思ってこの記事を読んでいたところ

 

令和哲学者のNohさんの言葉に心救われました。

 

「出る杭を打つことは素晴らしい」

「だから日本は唯一無二の希望なんだ」

 

まるで正反対の言葉です。

 

「出る杭を打つのは、打っても打ってもまた出てくる強い意志を持った「ホンモノ」の出現を待ち望んでいるからだ」

 

と言ってくれたのです。

 

出る杭を打つということは、そういう観点でみたら、

一つにまとまれる、ということでもあるかもしれません。

 

Nohさんは日本の可能性を誰よりも確信していて

26年間もずっと発信し続けてくれています。

 

原爆を2つ落とされても恨まず、

70年以上も平和を優先してきたのは、

「いつか一つになる」と分かっているから。

自信があるからだ。日本の心は真理の心だ。

そんな日本文明しか、世界を救える集団はない、と。

 

ちょっと話がそれますが、

小さな田舎の島、コルシカ島で生まれたナポレオンが

フランス革命の英雄、そして皇帝にまでなれたのは

コルシカ人の、身内の並外れた団結力によってだ、とも聴きます。

 

そのコルシカ人の気質にも似た、

強い団結に成功した歴史をもつのは日本という集団です。

明治維新の日本の勢いは、

歴史の本を読んでみても普通じゃなかったことが分ります。

天皇を中心にした、全体主義の時代の団結ではありましたが、

それでもその一つになれる力は他では不可能なものだったのです。

 

Nohさんは人類がたどってきた全体主義個人主義の歴史の裏に、

人と人が分かり合えないという宿命的な課題があることを発見しました。

 

そしていま、行き過ぎた個人主義が収まらず、人は何も信じられなくなり

映画のジョーカーのようになって、支離滅裂な事件が多発しています。

 

Nohさんは、この末期的な世界の限界を解決する技術を

「認識技術」として26年間体系化し、

個人主義の次の共同体主義、の時代を拓こうとしています。

 

それは今までの全体主義のような、強いものに従って

我慢して合わせて演じる、苦しい秩序のつくり方でなく、

違いを生み出す根源を共通土台として持つ、

完成した個人、エゴを卒業できた個人があつまって、

チームプレーをする新しい共同体の時代です。

 

日本は

打たれても打たれても潰れない本物の人間、

その人間たちが今までの人間の苦しい秩序のつくり方を終わりにさせる。

誰かが誰かの上や下になることなく

尊厳で生きられる新しい心の文明時代を始める

その時を日本は待っているんだ。

Nohさんの強い想いに心が震えました。

 

Nohさんの26年間の体系化してきた認識技術nTechのエキスを

一日に圧縮してお伝えするマスター1dayが

来年1月23日に予定されています。

日本をあきらめている人、日本が嫌いな人、

日本が好きな人も是非Nohさんのお話をきいてみてほしいです。

 

Nohさんの語る日本は、民族の「日本」を語るのではありません。

世界で稀有なエネルギーを持った、日本文明です。

 

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