「自分のことは自分が一番分かっている」とたまに使いますね。
何気なく使っていたけれど、実は正反対の場合がほとんどじゃないかな、
と思ったりします。
そう、自分のことは自分が一番わからない、です。
以前の私は自分のことを自分でわかってると思っていました。
周りからも「芯がしっかりしてる」だとか
「自分の考えをちゃんと持っている」だとか言われたりもしていましたし。
そんなある日、仲間とディスカッションしているときに聴かれました。
「今、どんな気持ちなの?」
一瞬、へ?気持ち?と思いましたが
すぐに答えました。
すると「それは考えだよね、聴いてるのは感情だよ。」と言われたので
伝わらなかったのかな、と思いまた言いました。
「それも考えだよね。」
感情だと思って自分は話しているのに
それも考え、考え、と繰り返し言われて戸惑いました。
でもよくよく考えると確かに考えだ、と理解できました。
では感情は?私は何を感じているの?
言葉が出てきませんでした。
自分で自分の気持ちがわからない!!
考えと感情が自分の中ではっきり区別できないほど、
感情を感じるセンサーが麻痺しているんだと気づきました。
ふと、高校時代の友人のことを思い出しました。
その友人は両親の離婚が原因で、なんとなくいつも投げやりな態度でした。
私はその子の苦しみをわかりたいと思いましたが、実際よくわからなかった。
それが、自分の両親は離婚していないし、
結局同じ境遇を味わえないからわからないのだと思っていました。
でもそうではなくて、本当の理由は
私が自分の感情さえ見ることができなかったので
他の人の感情などわかるはずなかったんだ、
ということがこのディスカッションの時にわかりました。
これは結構ショックでした!!
(つづく)