裏表でひとつの世界

若い頃、やりたいことがありすぎて、

寝なくても大丈夫な体になりたい、と思ったことがありました。

時間がない、と思うと手っ取り早いのは睡眠時間を削ることなので

つい寝不足気味になってしまう人もいるのではないでしょうか。

 

睡眠の研究をされている方のお話を聴きに行ったときに

「あ!」と思ったことがあります。

起きている時間を支えているのは寝ている時間だという事でした。

起きているときに脳にインプットしたことが、

寝ることによってちゃんと定着するのだとか。

ということは起きている時間と寝ている時間は同じように大事だという事だし

片方だけをおろそかにしたら生きられないという事ですよね。

 

表裏で一つ、というものは磁石もいい例です。

N極のうらにはS極が必ずあります。

片方だけの磁石は見たことがありませんし、使い物になりません。

ちなみに磁石はたとえNとSの両者の境界線で切り離しても、

それぞれにまたS極、N極が生まれてしまい、NとSがペアになるそうです。

 

この世界は2つで1ペアというのが基本になっているんですね。

 

意識の裏には意識を生み出す無意識が広がっています。

でも無意識は見たり聞いたり触ったり味わったりできないので

感知できないものは重要でない、とかないもののように扱ったりしがちです。

 

「有る」の裏には「無い」がペアになっている。

でも「無い」について私たちはどれだけ理解しているでしょうか。

片方だけを大切にしていてもうまくいかない。

「有る」ように見えるこの世界がいろんな問題を生んでいるのも

「無い」に無関心だったからかもしれません。

 

 

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